前沢四丁目の等高図

豪雨 大丈夫かな? 

1地区Hさんからのお便りです

 このところ連日のように豪雨(線状降水帯?)による浸水被害が報じられています。うちは大丈夫か。国土地理院の地形図で前沢四丁目に浸水しそうな場所があるか調べてみました。

左図(クリックで拡大)は住宅地図に標高を落とし込んでみたものです。道路の地盤面の標高です(通常、敷地は道路より高くなっています)。一番高いのはマクドナルド前(滝山東交差点)の63.9m。一番低いのは西友の角(滝山1丁目東交差点)の61.2m。標高差は2.7m。1階の床と2階の床の差くらいでしょうか。

同じ標高を線で結んでみたものが左の等高線図(クリックで拡大)。前沢四丁目は扇状地のように南から北に向かって緩やかに低くなっているのがわかります。大きなくぼみなど低くなっている場所や崖はありません。したがって、大雨が降っても遊歩道などに10㎝程度の水たまりができたり、側溝が溢れ道路が水浸しになる(滝山グラウンドから流れ落ちる水も含めて)ことはあっても住宅に床上、床下浸水などの被害が出ることは想定しづらいといえます。

 この周辺は元からこのように平坦、なだらかだったのかというとそうでもないようです。
 前沢こまちの生き字引と言われた亡きSさん(Sふとん店)から、「滝山団地をつくるときは『山』を崩して滝山中央通りを作ったものだ」と言われたことがあります。「山」は大袈裟ですが、確かに古い地図の標高線をみると滝山四丁目~五丁目付近に盛り上がった地形が描かれています。実際、滝山中央通りは小金井街道から滝山公園通りまでは徐々に下がっていますが(63.9m→63.4m)、そこからは逆に上り坂になり、ヤオコー前では65.3m、つまり2m近く高くなっています。ちょっと気が付かないですね。
 別の人から「滝山公園は整地した土で山のようになっていた」とも聞きました。1960年代の区画整理でそれなりの凸凹があった土地を前沢四丁目を含めてかなりなだらかにしたものと思われます。実際、小金井街道の東側、前沢1~3丁目や南町、南沢あたりは等高線がかなり入り組んでおり、複雑な凹凸があるようです。
 ちなみに、東久留米市全体としては黒目川、落合川に沿って、南西から北東に向かって低くなっています。前沢四丁目は落合川方面に向かって低くなっていると言えます(注:区画整理前の地形図では今と異なり東側に向かって緩やかに低くなっている)。市の広報では市で最も高いのは柳窪の70m、低いのは神宝町の40mとなっていますが、私の調べでは柳窪は4丁目の東村山市境の69.1mが最高、弥生2丁目の小平市境(M井研修センター横)が70.8mでこちらが市内最高地点です。

 この辺りは床上、床下浸水の被害がでることは想定しづらい」とのこと、詳細な解説付きで納得です。安心しました。
 先日の大雨の日、新所沢街道の最近新しく延伸したところで長さ数十メーターで2,3カ所タイヤ半分ほどの深さの冠水がありました。恐る恐る低速でなんとか帰ってこれました。あの辺りも普段は気づきませんが、道路に沿って若干高低差があるのを実感しました。

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