地震

地震 東久留米安全神話

1地区Hさんからのお便りです

 私は父の命日を30年以上経ってもしっかり覚えている。母の亡くなった年は数年前なのに何年だったかすら思い出せないのになぜか。阪神淡路大震災の年で地下鉄オームサリン事件の前日だからである。忘れても新聞・テレビで思い出させてくれる。その阪神淡路大震災の1月17日、今年も各番組で特集があった。テレビを見ながら思い出した。当地に来て数年後、「防災まちづくり・東久留米」というボランティア団体に加入した頃、東京都の防災講演会に参加。講師の一人は神戸市の消防署職員。大震災の時、がれきなどを避けながらようやく火事現場にたどり着いた。が、水道管が破裂していて水が出ない。荒れ狂う火災現場で呆然と立ちすくむことしかできなかった。周囲の住民は職員たちを罵倒した。何やってるんだ、早く消せ、早く助けろ。その職員は悔しくて、悲しくて涙が出たという。罵倒に対してではない。何もできない自分に対してである。その話を聞いた時、私も涙がにじんだ。
 防災まちづくりの会の学習会で東久留米には安全神話があると聞いた。根拠は2つ。関東大震災の時、周囲の市や所沢など東久留米より遠い地域でも大きな被害が出たが東久留米ではほとんど被害はなかった。これは当時から住んでいた人たちからの言い伝えでいわば「伝説」である。もう一つは、実際の地震の震度。東日本大震災では周辺の市はみな震度5だったのに、東久留米だけは震度4,しかも統計的にも周辺の市よりも震度が低いケースが多い。私が気象庁のデータを調べても歴然としていた。特に震度1が他の市はたくさん計測されているのに東久留米だけはほとんど計測されていない。さすがに市議会でも問題になった。震度計が市役所地下1階にあるからではないか。これに対して市側の答弁は、地震計が地下にあるのは多摩26市で他にも狛江市があり、問題は生じていない。震度計は気象庁の審査で正確であることが証明されている。東久留米が地震に強いのは「武蔵野台地のほぼ中央で、固い地盤であり地震で揺れにくいためである」。つまりわが市の防災防犯課は東久留米安全神話を信仰していたのである。
 防災まちづくりの会のメンバーは誰一人市の説明を信じていなかった。凝り性の私など、わざわざ「地下」に震度計が設置されているという狛江市まで実地検分に行った。あった。市役所裏の駐車場の片隅に。土管のようなものが埋められており、震度計の表示がされている。地表から操作できるのだからせいぜいで深さ40~50㎝くらいか。これは「地下」ではなく「地中」である。地下一階コンクリート造りの頑丈な市役所建物の中とは雲泥の差。武蔵野台地中央で地盤が固い?地形図・地質図をみても周辺の市よりも特別だと認められるものは何もない。市民を欺き続けてン十年、昨年震度計は地上に移設された。日本に地震で安全なところなどどこにもない。


怖い!地震 神話だと思いたくはない でも・・・安全対策何からしたらいいのだろう?

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